煙突は排ガスが通るので高温となり、塗装が変色する可能性が大きいところです。そこで内筒として0.3mmの薄いしんちゅう板を丸くして入れることにしました。温度が上がるので接合には半田付けが使えないため、ブラインドリベットを使いました。しんちゅう板は裏面に糊がついているものしか日曜大工店になかったため、これを取り除くのに形を作ってからライターで火をつけると簡単に燃え上がり、写真のように内面が黒くなってちょうどいい感じとなりました。これほど一気に燃え上がるとは思わず、火を使うので注意が必要です。このしんちゅう筒とFRP製煙突の間には断熱材を入れました。走行させてみましたが、それでもけっこう煙突外面は熱くなっていましたので、このしんちゅう筒の内側に、もうひとつしんちゅうの円筒を入れました。これでも煙突内部のスペースは十分でした。
右の写真は船橋を裏から見たところ。周りに縁取りしてあるのがリベット再現の部分です。ここもボイラー真上となりますがFRP自体は耐熱性があるので特に問題はありません。キットにはない自作のシナベニヤがあるところには耐熱テープを貼りました。船橋の左右には航海灯があります。この2つだけは後から麦球が入れられるような構造にしましたが、スペースとしてはかなり厳しいものでした。ランプはマストにたくさんぶら下がりますが、これらのランプに実際に灯りをともすことは困難です。配線を隠すことができず、どうにもなりません。またこのランプに入れるあかりですが、LEDがありますが、これは基本的に光る部分は円筒の上であり、船のランプのように、真横から光が強く出したい場合は向いていないと思います。(好みになりますが)なお船橋左右の甲板に取外し可能な床を作りましたので、この部分にはステンレスの網を取り付けました。写真の上に見えているのが網です。ここから甲板を取り付けてからでも、圧力計を見ることができます。
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