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初心者向け解説


横浜スケールボート愛好会




塗装の仕方


塗装までの流れ

塗装工程ですが一般に、
@ 船体生地完成
A 下地作り
B 下塗り(サーフェサー&サンディング
C 喫水線引き
D 本塗り
E デカール張り
F クリア仕上
となります。

私の場合、下記のような仕方で塗装を行っています。船体の塗装は結構時間がかかります。根気よく頑張って仕上げて下さい。
                       <下地作り>

まず船体の表面を全体的に紙やすりかプロクソンのサンダー等の電動やすりなどで研きます。(この時の目の粗さは240番〜320番台)これにより下塗りの塗料やサ−フェサー
の船体の表面に下地へのつきを良くします。

この下地の作成は塗料を塗る前の最終段階ですので、凹みや傷などくまなくチェックします。スキマやヒケがあればタミヤのベーシックパテをそのままハケに漏って埋めていきます。

私の場合、木目がいらない場合はサーフェサーを吹く前にヘラでタミヤのベーシックパテを塗り込んで、これをサンドペーパーで磨いて下地を作り、最後にサーフェサーを吹くようにしています。ベーシックパテは大変融通の利くもので、木目もきれいに消してくれます。

よくDIYのお店にある木工用パテがありますが、これはあまり模型にはお勧めできません。特にエマルジョン系のものは研ぎだしに大変苦労します。ここはタミヤのベーシックパテが良いでしょう。

綺麗な家具のような木目が必要な場合は、パテやサ−フェサーを使用せずに、サンディングシラーを使用します。サンディングシラーとは木目のままだといつまでも木が塗料を吸いこんでしまうのを防ぐ透明な目止め材のようなもので、これを使うと仕上げに水性ウレタンなどの一般塗料で綺麗な木目を出すことが出来ます。


                        <下塗り>
<サーフェサー>
船体の表面を奇麗に円滑に仕上げたいのであれば、下地作りを終えた後にサーフェサーと言うスプレー式の下地塗料を塗っておきます。
簡単なスプレータイプのもので良いでしょう。

サーフェサーを吹き付けると、細かいキズやヒケがみつかることがあります。これ以降は色付けの塗装工程になってしまうので塗装前の最終工程ですので、必要であればタミヤのベーシックパテなどで細かいところを修正し、400〜600番台の耐水ペーパーを水に浸して研ぎだします。


<喫水線引き>
通常、船体は水面以下の部分と水面より上の部分では色が異なります。水面より上の塗料は各自でお好みの色を自由に塗って問題ないのですが、水面下の塗料は艶消しエンジ色やダークグリーン、ダークブルーなどの艦底色や、錆止めやフジツボや貝の付着防止効果のある船底特殊塗料を使っています。この船底色と船体上部の色との境目を喫水線と言いますが、これは船を浮かべた時に水面の来る基準線(水位)となります。船体の塗装に入る前に、喫水線を引くのですが、船体もきちんと船台に載せてから、喫水線を引くことが重要です。喫水線は図面から読みとってから喫水線を決めます。喫水線を描くには専用の喫水線ゲージ(トースカン)というものがありますが、空き缶に鉛筆をゴムテープでグルグル巻きにして止めるだけで簡易的なものでも代用出来ます。

まずは船を水平になる様に船を船台に置きます。船台の上で前後に船をずらせして水面に浮かばせたときの位置を決めます。船の前後に図面から読み取った位置に鉛筆を使ってマークし船の前後の高さが揃ったら喫水ゲージをずらしながら船の周りをグルリと一周させます。こうすれば喫水線が描けます。


<本   塗   装>
喫水線にマスキングテープを貼り 、艦底色と船体色を塗っていきます。
大体の場合、刷毛ぬりで2〜3回の重ね塗にしています。スプレーやコンプレッサーを使用したエアブラシの方が奇麗に塗れますが、実際の船をよく見ると、何度も潮風や風雨にさらされる船は塗装もそれほど奇麗に塗ってあるものではなく刷毛塗でも充分です。重ね塗のインターバルは天気が良ければ1日で2回くらい迄塗り重ねることも出来ます。船体が終わったらキャビンや煙突なども塗ります。細かい部品は先に塗ってから後で取り付けるようにします。

手すりや窓枠などは全て同じ色で塗るより、一番上の手すりだけ黒や茶色にする、また窓枠だけ別の色にするなど、ひとつ色を足すとぐっと実船ぽくなりますので、試してみて下さい。
<デカールの貼り付け>

キットにデカールなどがある場合は塗装後に貼り付けます。


<クリア塗装>

船体が艶消しの場合でもクリア塗装をした方が綺麗に仕上がります。トップコートなど模型専用のもの以外でも最近は家庭用水性塗料で豊富な水性ウレタンクリア塗料が発売されています。デカールを張り終えた場合は、デカールの剥がれ止めにも有効です。また全体にスプレー式の透明な塗料を吹き付ければ表面の光沢が増し、奇麗に仕上ります。光沢の無い方が実船らしく見える場合もあるので、その場合は艶消しクリア塗料を使用すると良いでしょう。

水性クリア仕上げの場合、塗料の成分はアクリル系よりアクリルシリコン樹脂系、もしくはウレタン系の水性塗料の方が塗膜も丈夫なようです。

私が使用した感じでは家庭用塗料では和信ペイントの水性ウレタンニス(艶有/艶無)が良いみたいです。