飛行機や車では軽量化の為に重宝されるリチウムポリマーバッテリーが主流ですが、船の場合、スピードレーサーやモーターボートなどの高速艇でない限りあまり使用している人は少ないようです。 特にスケールボートの場合、超小型船の場合を除いてほとんどの場合、喫水線まで船が沈まないと走航できないのでバッテリーが軽くてもバラスト(おもり)を搭載しないといけなくなってしますのでデメリットとなってしまいます。 バッテリーの種類と用途 1.ニッケル水素バッテリー/ニッケルカドミウムバッテリー RCカーで一番使用されていますが、船の場合でも一番安価で導入されている方が多いです。、既に成熟したバッテリーなので容量も幅広く、お勧めです。ほとんどの場合1セル辺り1.2V、容量は1600mAH〜4200mAHが主流ですが、単一サイズでは10000mAHまであります。欠点はメモリー効果で、充電したまま放っておくと容量が低下したりします。使用状況に応じて充放電作業が必要です。充電器なども比較的安価です。スピードボートなどの大電流放電にも向いています。取扱いが比較的用意で入手が容易なのが大きなメリットです。 |
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ニッケル水素バッテリーの製品例 各種の容量や電圧などの違いによってサイズが豊富 |
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2.シールドバッテリー | |
その重さから船舶模型以外では動力用バッテリーとしては使用されていません。中型〜大型の船に向いています。大容量(6Ah〜20AH)ですが、体積もそれなりにあります。重量は重たいです。ただこの重量が大型船には最適だったりします。元々繰返し充放電用途に開発されたものですので、メンテナンスは楽です。電圧は6Vタイプ、12Vタイプが主流です。 |
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各社シールドバッテリーの製品例 |
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3.リチウムポリマーバッテリー | |
現在はラジコン飛行機やヘリなどの動力用に一番普及しているバッテリー。電圧が1セルあたり3.7V〜4.2Vで、直列で3.7V、7.4V、11.1Vなどの電圧が得られます。但し過放電や過充電になるとバッテリーが壊れてしまう場合もあるので使用時の電流値などの注意が必要です。充電器もリチウムポリマーバッテリー専用のもの以外は使用しないでください。最大のメリットは自己放電がほとんどなく、またメモリー効果がほとんどありません。 バッテリーの容量×放電レートが実際に流せる電流値になります。たとえば2000mAhの電池の放電レートが10Cだとすると2.0A X 10Cで20Aがバッテリーから流 せる電流値となります。モーターをまわした時に30Aが流れるとしたら足りないのでその場合には2000mAhの電池を2個並列にして4000mAhにすることになりま す。 ただスケール船舶模型の場合は自動車や飛行機と違い比較的低電流が普通です。船舶模型の場合、モーターボートなど高速力が必要な場合を除いてあまり使用されません。 |
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各社から販売されているリチウムポリマーバッテリー |
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<バッテリー充放電器> | |
一般に1.ニッケル水素バッテリー/ニッケルカドミウムバッテリー、シールドバッテリーはデルタピーク検出方式という充電方式です。さまざまな種類の充電器がありますが、上記のそれぞれの電池のマッチした充電器を使用してください。リポバッテリーを充電するにはリポを充電できる充電器を購入しなければなりません。充電のレートはバッテリーの容量と同じレートで(1Cという)行ってください。
リポの場合にはメモリー効果がありませんので強制的に放電を行う必要がありませんし、また行わないようにしてください。 |
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シールドバッテリー専用充電器 |
AC-DC充電器 |
<親電源用バッテリー、安定化電源> | |
12Vの自動車用のバッテリーは重いですが、一個用意すると便利です。家では100Vから安定的に12Vを取り出せる安定化電源装置が便利です。もっとも最近は家庭用コンセントからそのままバッテリーへ充電できる充電器(AC->DC)もあります。 | |
親電源用バッテリー |